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衛生面ばかり考えず男児に「立ちション」を教えておくべき理由

衛生面ばかり考えず男児に「立ちション」を教えておくべき理由

2018.05.14 | 品川裕香

前回お話した、保育園・幼稚園の先生方から聞く、子どもたちの「トイレまわり問題」。

 

つまり「自宅以外のトイレで排泄ができない」「いつも便秘をしている」など、就学前の子どもたちの排泄に関わる課題があがっていることをお伝えしました。

 

立ちションができないといじめにあう!?

 

この話をある研修でしていたところ、先生方から「トイレ問題は保育園や幼稚園だけの課題ではない。小学校にも男の子に特化したトイレ問題がある」と。

 

小学校で言うトイレ問題は、「立って用をたせない(立ちションができない)」こと。

 

小便器を使用できないと、小用を足す時にはいちいち個室に入ることになります。

 

本人的には問題はないのですが、ある時そのことに同級生の男の子たちが気づき「○○って、いつもウンコしてんの(笑)」とからかい始めます。

 

あるいは、パンツやズボンを足首まで下ろしてしまわないと小用が足せない子もいて、こういう子も「何で、全部下ろすの? やべー(笑)」とからかいの対象に。

 

それらが繰り返され、徐々にエスカレートしていじめに発展したり、言われるほうの子もトイレが気になってしまい、しんどくなったり、ひどいときには学校に行けなくなることが起こってしまうことも。

 

男子トイレの中のことは気づきづらい

 

もちろん、トイレ問題だけがそういったことがらすべての原因とはいえませんが、トリガーになりやすい面があることは否定できないと思われます。

 

先生方は、「問題は、立ちションができないということに教師はなかなか気づかない点なんです」とおっしゃいます。

 

日頃、男子同士の問題行動について教えてくれる女子も、男子トイレ内のことについてなのですぐには気づかず、問題が発覚するのはある程度、時間が経ってから、つまり散々からかわれてしまってから。

 

問題発覚後、「立ちションできない(したことがない)」という事実が分かり、ご家庭にお願いして方法を教えてもらうようにしたり、からかう子にも厳しく指導しても、すでに子どもたちの間でレッテルが貼られてしまっていて、なかなか状況を回復するのが難しくなってしまっています。

 

パパやおじいちゃんの出番

 

背景は家庭のトイレで立って用を足さず、便座の上に座ってするようしつけられていること。

 

座ってやることが習慣化していると、学校でそうしてしまうのも致し方ありません。

 

しかし、学校では、立ってズボンやパンツを全部下ろさずに小用が足せることも大事なこと。

 

ここはパパやおじいちゃんの出番です。小学校に上がる前にちゃんとできるよう指導してあげてください。

― おとずれるたびに、いい発見。EPARK ―

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品川裕香

品川裕香

教育ジャ-ナリスト・編集者。文部科学省中央教育審議会委員。元内閣教育再生会議委員。出版社で雑誌・書籍の編集に携わった後、独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。著書に『いじめない力、いじめられない力 60の〝脱いじめ〟トレーニング付』(岩崎書店)、「『働く』ために必要なこと: 就労不安定にならないために」(筑摩書房)など多数。

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