季節を感じる、暮らしの知恵サイト季節を感じる、暮らしの知恵サイト

  • twitter
  • facebook
  • follow us in feedly

tomoni子育て > 新学期。「トイレまわり問題」を軽く見てはいけない

新学期。「トイレまわり問題」を軽く見てはいけない

新学期。「トイレまわり問題」を軽く見てはいけない

2018.05.02 | 品川裕香

 保育園・幼稚園の先生方に教育研修をする時、近年、必ずといっていいほど先生方から話題に上るのが「トイレまわり問題の指導をどうしたらいいか」です。

 

トイレまわりの悩みは多い

 

トイレまわり問題というのは、「自宅以外のトイレで排泄ができない」「いつも便秘をしている」など、就学前の子どもたちの排泄に関わる課題のこと。

 

「自宅以外のトイレで排泄ができない」は、基本的にオムツははずれているので自宅のトイレなら問題ないというケース。

 

個々の子どもによって「(衛生上や時間の問題などを考えて保護者のほうが)外のトイレではあまりしないようにさせていた」「外のトイレでも明るかったり新しかったり自動洗浄機能付きだったりするトイレならできるが、暗かったり広すぎたり狭すぎたり寒かったり汚かったりするトイレだとできない」「そもそも外のトイレで排泄するチャンスがあまりなかった」「排泄は自宅のトイレでやるものというこだわりが本人にある」「和式のトイレで排泄できない」など事情はさまざまです。

 

まずは、実際にさまざまな条件下(狭い、汚い、自動洗浄機能がついていないなど)のトイレで排泄する経験や、トイレには行きたくなってから行くのではなく何かをする前には先にトイレに行っておく経験を積むなど、スモールステップで成功体験を重ねて習慣化させていきたいもの。

 

和式のトイレでできないケースは、慣れていないということもありますが、足腰の筋肉は弱く体を支えきれなくて排泄し終える前にへたり込んでしまうということも。日頃から歩いたり走ったりすることも大事です。

 

規則正しい排便ができるよう確認を習慣化する

 

また、「いつも便秘をしている」場合。

 

「環境が変わる新学期は便秘になる子どもが少なからず増える」というのは、取材をしていると保育園・幼稚園の先生に限らず、小学校中学校の養護教諭たちも共通して持ちがちな実感のようですが、食生活の偏り、運動不足、ストレスなど原因はさまざま考えられます。

 

排便を我慢し続けると、便意が起こりにくくなったり便が硬くなって直腸が動きづらくなったりして便秘になりやすいのは大人も子どもも一緒です。

 

子どもが大きくなってくると気にしなくなってきますが、日頃からちゃんと排便できているか親が確認する習慣をつけたいもの。

 

トイレまわり問題から不登校になる場合も

 

なぜ「トイレまわり」問題が大事か。それは、これがきっかけで不登園(や不登校)になる子どももいるから。

 

焦る必要はありませんが、子どもの「トイレまわり」問題を日頃から意識し確認しておくことはとても大事なことなのです。

 

排泄できるトイレとできないトイレがある場合は、そもそも慣れていないということのほか筋力不足や暗くて怖いため集中できないというケースも。

 

公立保育園のなかには、まだまだ古い建物を利用しているところがたくさんあります。どんな条件のトイレでも排泄できるよう練習しておくことは、楽しい園生活に欠かせないことと言えます。

― おとずれるたびに、いい発見。EPARK ―

キーワード

品川裕香

品川裕香

教育ジャ-ナリスト・編集者。文部科学省中央教育審議会委員。元内閣教育再生会議委員。出版社で雑誌・書籍の編集に携わった後、独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。著書に『いじめない力、いじめられない力 60の〝脱いじめ〟トレーニング付』(岩崎書店)、「『働く』ために必要なこと: 就労不安定にならないために」(筑摩書房)など多数。

投稿記事一覧を見る
季節を感じる、暮らしの知恵サイト

この記事が気に入ったら、
フォロー、いいね!しよう