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言葉遣いが汚い原因は意外なところに…瞬間を切り取って怒らないで

言葉遣いが汚い原因は意外なところに…瞬間を切り取って怒らないで

2018.03.08 | 品川裕香

先日、講演のあと、5歳児のママという方が3人手に手を取るようにいらして、「子どもの言葉が汚くて困っている」とおっしゃいました。

 

聞けば、3人ともお嬢さんで、お住まいはバラバラなのだそう。ところが、講演の内容が「子どもの育ち」に関することだったので、相談したいと思って並んでいたらみな同じことで悩んでいた、ということでした。

 

幼稚園の先生からは「家庭に問題があるのではないか」「両親のどちらかがそういう言葉を使っているのではないか」と言われ、カウンセラーの先生には「反抗期もあるだろうから様子を見よう」「まだ小さくて意味が分かってないかもしれないから教えてあげて」と言われ、祖父母からは「(母親の)育て方が悪いから」と言われ、どうしたらいいか悩んでいるとおっしゃっておられました。

 

私の立場からすると、上記のどれも可能性があるとも言えるし、ないとも言えます。

 

原因はひとつではない

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夫婦仲がよくない、家庭にストレスがあるなど何らかの理由で家庭に課題があり、さらにどこかで誰かがそう使っているのを真似ている場合もあるでしょう。

 

反抗期もあるかもしれないし、言葉の意味が分かっていないという可能性も十分にありえます。

 

だけど、それらだけとも言えません。

 

たとえば、言葉の意味も使い方も分かっているけれど、TPOが分からないということもあるでしょう。あるいは、イライラの表現方法をそれしか知らないということもあるかもしれません。

 

さらにはどこかで誰かに攻撃された(いじめなどの具体的暴力行為から、大好きなママやパパの悪口を誰かに言われたなどというようなことまで幅広いのですが)結果で、本当はSOSなのかもしれません。背景はいろいろと考えられるのです。

 

子どもの様子を丁寧に観察する

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そこでできることはまず「いつ、どういう場面で、どういう瞬間に、汚い言葉を使うか」の観察をすること。

 

その時に大事なのは「そういう発言の前にどういうことがあったのか」もあわせて見ていくことです。

 

その上で、言葉の意味が分からずにやっているのか、分かっているけれど誤用なのか、そもそもストレスの表現方法をほかに知らないのか、単に反抗期なのか、あるいは何か別の要因があるかもしれないのか、と検討してみてください。

 

TPOが分かっていなければ言葉は場に応じて使い分けるというルールを教える必要があります。ストレスが背景にあるなら「イライラした時はどうしたらいいか」を一緒に考えてあげてください。

 

ほかの原因が思い当たらなければ暴力被害の可能性も検討してみてください。その場合は、幼稚園や保育園の先生だけでなく近所の人たや祖父母と連携を取ることも視野に入れてみましょう。

 

子どもが汚い言葉を使った時「そんな言葉を使ってはいけない」と怒るだけではなく、子どもの様子から感情を汲み取ってあげることが大切です。

― おとずれるたびに、いい発見。EPARK ―

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品川裕香

品川裕香

教育ジャ-ナリスト・編集者。文部科学省中央教育審議会委員。元内閣教育再生会議委員。出版社で雑誌・書籍の編集に携わった後、独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。著書に『いじめない力、いじめられない力 60の〝脱いじめ〟トレーニング付』(岩崎書店)、「『働く』ために必要なこと: 就労不安定にならないために」(筑摩書房)など多数。

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