季節を感じる、暮らしの知恵サイト季節を感じる、暮らしの知恵サイト

  • twitter
  • facebook
  • follow us in feedly

tomoni子育て > うちの「普通」は大丈夫? 幼児期の生活格差を広げないためにできること

うちの「普通」は大丈夫? 幼児期の生活格差を広げないためにできること

うちの「普通」は大丈夫? 幼児期の生活格差を広げないためにできること

2018.01.12 | 品川裕香

年末年始は、幼稚園や学校が休みになるためどうしても家にいる時間が増え、テレビやビデオ、DVD、スマートフォンなどといったメディアに触れる時間も長くなりやすくなる時期でもあります。

 

子どもたちの生活に密接

 

ベネッセ教育総合研究所が2017年12月25日に発表した「第2回 乳幼児の親子のメディア活用調査」結果によると、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)に住む0歳後半から6歳までの子どもで「ほとんど毎日テレビ番組を見る子」は80.1%、「ほとんど毎日ビデオやスマートフォンを見る子」は15.9%、「ほとんど毎日スマートフォンに接している子」は21.2%だということが分かりました。

 

そのうち「1日2時間以上テレビを見る子」は43.6%、「1日2時間以上ビデオやDVDを見る子」は8.1%、「1日2時間以上スマートフォンを使う子」は5.8%でした。

 

また、「見る(使う)時間の長さを決めている」保護者はテレビについては33.9%、スマートフォンについては33.5%ですが、「特にルールを決めていない」という保護者もテレビついては18.9%、スマートフォンについては22.5%いました。

 

この調査結果については、いいとも悪いともいえないと思っています。

 

というのも、子どもが置かれている状況(両親は共稼ぎなのか、祖父母と同居しているのか、乳児はいるのか、家庭内に介護などはあるのか等々)なども併せて見る必要があるからと考えているからです。

 

メディア視聴で睡眠不足に陥る子も

 

一方、アメリカのハーバード公衆衛生大学院とマサチューセッツ総合子供病院が2014年に発表した共同調査によると、テレビ視聴時間が増えると子どもの睡眠時間は短くなることが明らかになっています。

 

以前、本欄でも紹介しましたが、睡眠時間が短くなると、睡眠リズムができなかったり睡眠の質が低下したりして成長に遅れが出て、学力の低下も招く可能性があるという指摘があります。また、テレビを長時間視聴する子供は成長してから肥満になる危険性が高いこともわかっています。

 

最低限のルール作りを行う

 

もちろん、少しでもメディアに触れる時間を減らせれば、それに越したことはないのですが、なかなか簡単にはいかないのも現実です。

 

そこで提案したいのは、少しでも「生活格差」を広げないようにすること。

 

だらだらテレビを見ない、スマートフォンをいじらない、ゲームをしない、早寝早起き、しっかり食事を取る、排便等と行う、などの生活習慣をしっかり身に着けさせることが『生活格差』が広がらないようする第一歩です。

 

テレビがいけない、スマートフォンがいけないというのではなく、そういったデバイスをルールなく我慢せずにやりたいようにやってしまう。問題は、そのような生活環境が普通になってしまうこと。

 

子どもたちの成長過程で、そのような価値観が後々響いて問題とならないよう、最低限のルール作りからはじめてみてください。

― おとずれるたびに、いい発見。EPARK ―

キーワード

品川裕香

品川裕香

教育ジャ-ナリスト・編集者。文部科学省中央教育審議会委員。元内閣教育再生会議委員。出版社で雑誌・書籍の編集に携わった後、独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。著書に『いじめない力、いじめられない力 60の〝脱いじめ〟トレーニング付』(岩崎書店)、「『働く』ために必要なこと: 就労不安定にならないために」(筑摩書房)など多数。

投稿記事一覧を見る
季節を感じる、暮らしの知恵サイト

この記事が気に入ったら、
フォロー、いいね!しよう