子どもの自殺が二学期の始業式前後に多いことが、ここ最近よく報道されているのをご存じだと思います。
じつは、二学期は何も自殺だけが問題ではありません。
子どもの変化に要注意の二学期
もともと、小学校でも中学校でも二学期は生徒指導上も児童指導上も『要注意』の時期だと言われていました。
というのも、この時期に体調が悪くなったり、勉強の成績が落ちてきたり、学校に行かなくなったりなど「崩れる」ケースが増えることがわかってきたからです。
こういった現象はひとつの理由では起こりません。しかしながら、近年、急速に進んでいる睡眠に関する研究は、こういった現象の理由を一部説明してくれています。
ポイントは「夏休みの間に生活リズムが崩れたかどうか」です。
乳幼児期からの睡眠習慣が影響
兵庫県リハビリテーション中央病院の「子どもの睡眠と発達医療センター」によると、生活リズムが崩れ夜遅くまで起きていると睡眠の質も量も低下し、慢性的な睡眠欠乏状態になります。
このこと自体は20年ほど前から指摘されているのですが、最近特に医療従事者の間から指摘されるようになったのが乳幼児の睡眠欠乏です。
実際、厚生労働省の調査によると、3歳児のうち20%の子どもが深夜0時以降に入眠することがわかっています。
しかしながら、乳幼児期からこういった夜型の生活習慣が身についてしまうと、早い段階で社会不適応の状態が見られるようになります。
つまり、朝、活動の開始の時間に合わせて心身が整わず、保育園や幼稚園の登園渋りが起こり、それが登園拒否につながるのです。
睡眠時間の確認を
ちなみに、睡眠欠乏状態が続くことは子どもの注意集中に問題を起こし、学力低下にも直結することも証明されています。
二学期がはじまってから心身の不調を訴えたり、保育園や幼稚園、学校等に行くまでぐずぐずしていたり、行きたがらないなどの場合は、叱ったり無理やり行かせようとする前に『しっかり睡眠がとれているか』の確認をしましょう。
そのうえで、寝る4時間前にはスマホなどを止めて(ハーバード大の研究で寝る4時間前にスマホなどのブルーライトを見ないことが、質のよい睡眠を得るために重要というものがあります)、入眠時間そのものを早めるなどの軌道修正をすることが大事です。
※コメントはいちライターの体験、経験によるものです。
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