季節を感じる、暮らしの知恵サイト季節を感じる、暮らしの知恵サイト

  • twitter
  • facebook
  • follow us in feedly

tomoni子育て > 小学校3年生で授業がわからなくなる前に、保護者がすべき最も基本的なこと

小学校3年生で授業がわからなくなる前に、保護者がすべき最も基本的なこと

小学校3年生で授業がわからなくなる前に、保護者がすべき最も基本的なこと

2017.07.12 | 品川裕香

前回、「10歳の壁」につまずかない勉強法って?で、東京都が行った子どもの生活実態調査の中間発表から、小学5年生の 13.0%が通常の授業を「あまり分からない」「分からないことが多い」「ほとんど分からない」と回答し、中学2年生では、この率が24.3% にもなっていることをお話しました。

 

さらに、小学5年生の授業が分からない子どもの 36.6%が小学3年生までに分からなくなったと言い、中学2年生の授業が分からない子どもの 34.4%が、小学生段階で分からなくなったと答えている点を看過してはならないと指摘しました。

 

そして、対策としては「今日学んだことを復習する」習慣をつけ、学習スタイルを考慮することなどを紹介しました。

 

詰め込みでは意味がない

 

こういった学びに関する技術やコツはいろいろありますが、最新の知見では、どれだけ詰め込んでも「脳」の機能そのものにアプローチしないと効果が上がらないことが分かっています。

 

まず考えなければならないのは「睡眠の質と量とリズム」です。

 

睡眠は脳の発達や成長、機能を守るのに大切なもので、これまでも折に触れて紹介していますが、近年、研究が進み、さまざまなことが分かってきました。

 

兵庫県立リハビリテーション中央病院の「子どもの睡眠と発達医療センター」は乳幼児期の子どもたちに睡眠障害が増えていること、その危険性について警鐘を鳴らしています。

 

睡眠に問題があると記憶が定着しにくい

 

乳幼児期に夜更かしなどが続くと、睡眠の質・量・リズムがうまく取れず睡眠が絶対的に足りない状況に陥ります。

 

すると、その結果として意欲低下や学習低下を招くことが分かりました。

 

つまりどれだけ一生懸命勉強したとしても、そもそも睡眠に課題があると記憶等が定着しないのです。記憶が定着しなければ成果が上がらないことは言うまでもありません。

 

正しい質と量の睡眠を

 

乳幼児にスマホをもたせると、ブルーライトで眠れない、眠れないからますます睡眠の質が悪くなる、長じて勉強できなくなる…といった悪循環に陥ってしまいます。この流れを断ち切るために、「とりあえずスマホで…」と安易に見せることはやめていきましょう。

 

小学3年生で「授業が分からない」とならないようにするためには、起床時間と寝る時間を規則正しくし、望ましい質と量とリズムの睡眠を獲得することが必須

 

そうすることで学習等が定着しやすい状況を作り、「今日学んだことを復習する」習慣をつけ、学習スタイルを考慮するといった方法を下支えするのです。

― おとずれるたびに、いい発見。EPARK ―

キーワード

品川裕香

品川裕香

教育ジャ-ナリスト・編集者。文部科学省中央教育審議会委員。元内閣教育再生会議委員。出版社で雑誌・書籍の編集に携わった後、独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。著書に『いじめない力、いじめられない力 60の〝脱いじめ〟トレーニング付』(岩崎書店)、「『働く』ために必要なこと: 就労不安定にならないために」(筑摩書房)など多数。

投稿記事一覧を見る
季節を感じる、暮らしの知恵サイト

この記事が気に入ったら、
フォロー、いいね!しよう