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我が子が犯罪被害に遭わないために保護者がすぐできること

我が子が犯罪被害に遭わないために保護者がすぐできること

2017.05.08 | 品川裕香

3月24日、修了式に出席するために家をでたあと行方不明になった千葉県の小学3年生レェ・ティ・ニャット・リンちゃん。遺体で発見されたのは2日後の26日のことでした。

 

それから4月14日、死体遺棄容疑でリンちゃんが通う小学校の保護者会会長の男が千葉県警によって逮捕されました。

 

逮捕された男性が完全に黙秘している現在、彼が犯人と決まったわけではありませんが、この事件を通して私たちは今一度、子どもの安全について考えなければならないと思っています。

 

ひとりの時間を減らすことが最も大切

 

以前も説明しましたが、子どもが被害に遭うケースは決して少なくありません。

 

平成28年版の犯罪白書によると、13歳未満の子どもが被害者になった総数は平成27年で2593人(うち女子が1512人)もいます。内訳を見てみますと、殺人が82人(うち女子が38人)。傷害が557人(うち女子が170人)。暴行が886人(うち女子が373人)。恐喝が39人(うち女子が3人)。強姦が64人(全部女子)。強制わいせつが881人(うち女子が808人)。略取誘拐・人身売買が84人(うち女子が56人)にも上っています。

 

今回の事件で逮捕者がでたと報道されたあと、私のHPには「知らない人について行ってはダメと教えているが娘は何でもすぐに忘れる。どうしたらいいのか」といった、保護者から不安を訴える内容のメールが何通も届きました。

 

原則は「子どもをひとりにしない。ひとりで遊んでいても必ず大人が視認できる場所にいる」。自分で自分を守れない13歳未満の子どもを守るには、まずはこれしかないと私は考えます。

 

子どもが被害に遭うのは「ひとり」の瞬間です。だからまずはその「ひとり」の時間を減らすのが最大の予防策になります。

 

お互いさまの精神で協力する

一方で、保護者や祖父母が「常にそばにいる」状態を維持するのは難しいということもあるでしょう。そういうことを踏まえて、ここは「お互いさま」の精神で乗り越えたいもの。

 

たとえば、以下のようになんとかうちの子もよその子も「ひとり」にしない方法を考えたいものです。

 

1、同じ学校や塾などに通わせている保護者同士が、チームを組んで輪番で登下校に同行する。

2、登下校に付き添ってくれる大人を雇う(その際 、その大人と子どもが1対1にならないよう、最後まで子どもは2人いるような組み合わせを考える)。

 

日頃から子どもと話し合ってルールを決めておく

 

そういうことを検討するのは難しいという場合は、せめて保護者は以下のことを検討してみてください。

 

3、いざという時に駆けこめる場所(交番以外にもコンビニや商店など人の出入りの多いところ)を事前に確認し、店主などそこの人に直接会って人物確認し、大丈夫だと思ったら我が子を連れて挨拶に行き、子どもにもそういった避難場所をしっかり覚えさせる。

 

4、どういう状況になったらどうしたらいいか、子どもに事前にロールプレイなどをして理解を徹底させておく(いざと言う時どうするか本人自身に考え定着させることが大事)。

 

5、知らない人はもちろん、知っている人に誘われても「ママ(パパ・祖父母等保護者)のOKがないと一緒に行ってはダメ」というルールを子どもに徹底しておく。血のつながりがあるとか姻戚関係のある人に誘われた時も同様で、保護者以外にはひとりでついていってはいけないことを徹底させる。

 

6、日頃から、保護者以外で絶対的に信頼できる人(祖父母・保護者の親友等)を1~2人教えておくことも必須。

 

7、「ママが事故に遭った」という誘い文句もよく使われるので、そういうことを言われても事前に決めてある「保護者以外で絶対的に信頼できる人」に連絡し確認することが先だと徹底しておく。

 

必要以上に恐れる必要はありませんが、「うちは大丈夫」「このあたりは安全」と思い込んだり慢心したりするのはNGだと私は思うのです。

 

※コメントはいちライターの体験、経験によるものです。

― おとずれるたびに、いい発見。EPARK ―

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品川裕香

品川裕香

教育ジャ-ナリスト・編集者。文部科学省中央教育審議会委員。元内閣教育再生会議委員。出版社で雑誌・書籍の編集に携わった後、独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。著書に『いじめない力、いじめられない力 60の〝脱いじめ〟トレーニング付』(岩崎書店)、「『働く』ために必要なこと: 就労不安定にならないために」(筑摩書房)など多数。

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