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災害から家族を守るために知っておきたい防災術

災害から家族を守るために知っておきたい防災術

2017.03.02 | 横山かおり

春が近づくのとともに思い出すのは、あの日多くの犠牲者をだした東日本大震災。一命を取り留めたとしても、東北から関東まで広い範囲で多くの人がたいへんな日を過ごしました。

 

会社から歩いて帰宅する人。小さな子どもを抱えて移動する人。ライフラインが止まってしまいおびえる人。いつ何が起きるのかまったくわからない自然災害に、私たちは備えることしかできません。

 

そこで、防災士の長田香(おさだかおり)さんに、今、私たちができる防災術についてお話を聞いてきました。

 

備蓄必須の三本柱【水・食べもの・トイレ】

 

「備蓄の大事な三本柱【水・食べもの・トイレ】は、最低3日分、できれば7日分備蓄しておきたいところです。
■水
飲み水だけでなく生活用水も必要です。備蓄のポイントは、必要量、入れ替え、節水対策、給水と運搬対策。水道水のくみ置きも有効な方法(水道局推奨くみ置きの方法)ですので、知っておくと便利ですよ。また、水なしでも使えるマウスウォッシュやウェットティッシュ、ドライシャンプーがあると便利です。断水が続く状況では、給水に行かなくてはなりませんので、ポリタンクやカートなど重い水を運ぶための準備も頭に入れておきましょう。
 
■食べもの
常温で保存できる乾物や缶詰、レトルト食品を普段の食生活に上手に取り入れながら、買い置き備蓄しておくのがいいでしょう。豆類、麩、高野豆腐、干し野菜などの乾物もおすすめ。これらの物は普段から家族に食べさせたい食品でもあります。非常時に手軽に食べられることを考えながら買い置きしておけば、特別な非常食がなくても立派な備蓄になります。非常時は野菜不足になりがちですので、野菜ジュースを買い置き備蓄しておくのもポイントです」

 

家庭で備蓄をしていないという人は、普段も使えて無駄にならない買い置き備蓄からはじめてみましょう!

 

「トイレですが、断水しているような被害状況では、くみ置きの水で水洗トイレを流すことはNGです。配管の確認ができるまで、災害用トイレを使って汚物はゴミとして処理できるまで保管しておきます。『災害用トイレ』と検索すればいろいろな商品が売っているので、数日分を備えておいてください」

 

くみ置きの水で水洗トイレを流してはいけないとは知りませんでした…。たしかに配管が損傷していればたいへんなことになってしまいますね。

 

主婦が知っておきたいポリ袋調理

 

「ぜひ知っておいて欲しいのは『ポリ袋調理』です。高密度ポリエチレンのポリ袋に食材を入れ、お鍋に沸かしたお湯で湯せん調理する方法です。ライフラインが止まっているなかでごはんも炊けますし、煮物や蒸しパンなど水や燃料を節約しながら調理ができます。洗いものもほとんど出ないので、普段から主婦にはうれしい調理法です。ポリ袋炊飯を知っていれば、いつも家にあるお米が非常食になります。簡単な調理法を身につけて、上手に献立に取り入れながら、買い置き備蓄しておけば安心です」

 

ポリ袋は写真のように半透明でシャカシャカしたもの。実用するためには、カセットコンロやガスなども必要となります。これらも自宅に準備しておくようにしましょう。

 

災害から家族を守ろう! 母である私たちが今すぐにすべきこと

 

また長田さんはこんな防災術も教えてくださいました。

 

「あとは、毎日タダでできる『挨拶』です。災害時、一番はじめに私たちを助けてくれるのは近所の身近な人たちです。挨拶をしたり仲良くしたりしておいて損はなし! 自分が職場から戻ってこられないときでも泣いている子どもに声をかけ、守ってくれるかもしれません。助けてくれる隣人は宝です。ちょっと面倒でも、挨拶はタダでできる防災術と心得ましょう」

 

日常のささいな挨拶がいざというときに大切な家族を救ってくれるかもしれません。ご近所付き合いが薄れてきている人も少なくないと思いますが、もしもの時を考えて今から行動しておきましょう。

 

子どものために備えておきたいもの

 

「まずはオムツやミルクが必要な子の場合、普段からストックを切らさないようにすること。赤ちゃんがいるなら抱っこ紐は必ず携帯しましょう。ベビーカーで避難はできません。いつもお子さんに必要な物が詰め込んであるママバッグに、防災ポーチをプラスしておけば、それだけでも十分な持ち出しバッグになります。防災ポーチの基本的な中身としては、
・携帯食料
・携帯トイレ
・携帯ラジオ
・赤ちゃんのおしりふき
・アルコールスプレー
・ハサミ
・ホイッスル
・ライト
・ヘアゴム
・絆創膏
・氷砂糖
・スティックシュガー
などです。氷砂糖は、純度が高いため劣化しにくいので、携帯食料としてもおすすめ。安くて、スーパーや100円ショップでも売っています。スティックシュガーはミルクが必要な赤ちゃんにとても便利。100ccの白湯に5gのスティックシュガーを溶かして糖水を作れば、緊急時にミルクの代わりとしてあげることができます」

 

赤ちゃんがいるママにとってはうれしい情報ばかり。手回し充電できるラジオやライトは、電池がいらなくて便利です。スマホの充電などもあわせてできるものだとなお心強いですね。

 

家族で心構えしておくことも忘れずに

「備えておくことは、私たちを強くしてくれます。備蓄も大切なことですが、急いで避難しなければならないような時、持って行けるのは命だけです。非常持ちだし順位No.1は命であることをお忘れなく。その上で家族といくつか確認しておきましょう。
 
■引き取りや避難先の確認をしておく
お子さんが保育園や学校など、集団生活に入っている場合は、引き取りや避難先などの約束事、連絡方法などを普段から確認し、話しあっておくことは最も大切なことです。怖がらずに普段から災害時のことを話しあっておき、どんなことが起こっても『必ず再会する』と約束しておきましょう。
 
■何が必要か脳内訓練をしておく
どんなことが起きるのか、必要なことは何なのかを知ることも大切です。知識は物と同じくらい大事な備えです。さらに行動することで、立ち向かう勇気、折れない気持ち、負けない心を持つことができます。
お金をかけなくても、ちょっとした工夫で今日からできることが目の前にあります。いつ何が起きても『大丈夫!』という気持ちでいられるように行動しましょう」

 

いつか来るかもしれない地震などの災害を「怖い」と思うだけではなく、それを防災という力に変えて家族でしっかり準備しておきたいですね。

 

長田さんはブログInstagramで日々防災についても発信していますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

― おとずれるたびに、いい発見。EPARK ―

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横山かおり

横山かおり

昼間は子育てに励み、子どもたちが寝たあとで執筆活動をしているフリーのママライター。日常が楽しくなるような情報を発信していけるように模索中。夢はひ孫の顔を見ること。

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