2016年も残りわずか、今年も健康やダイエットに役立つ食品がいろいろとブームになりましたが、効果がいまひとつだったのか、はたまた日本人の食習慣に定着しなかったのか、すっかり熱が冷めてしまったものもありました。
今年話題になった食品と、その効果や評判について、振り返ってみましょう。
今年も流行ったスーパーフード。習慣にできている人は少数!?
ここ数年、世界中からスーパーフードが日本に上陸してその都度話題になっていますよね。なじみのない未知の食べ物ということで「なにかとてつもない効果があるかも!」と期待する気持ちはありますがゴジベリー、マキベリー、タイガーナッツ、アマランサス、マヌカハニーなどなど、みなさんはどれだけお試しになりましたか?
確かに目新しくて面白そうだし、仕事柄、私も一通り試しましたが、結論的には「短期間では効果はよくわからない」です。
「むくみが取れるのよ!」とタイガーナッツに一時ハマっていた美容業界の仲間も今では食べていないそうですし(笑)、私の周りの人を見ても、スーパーフードが習慣化しているのは少数派です。
摂り方、調理の仕方によってはスーパーフード効果は期待薄?
スーパーフードと言えど、その摂り方、調理の仕方によっては効果も薄れてしまいます。
マキベリーはアサイーよりもポリフェノールの含有量が5倍以上と言われ、その抗酸化作用が注目されていますが、普段から体を錆びさせるような添加物や農薬を大量に摂っていてはせっかくのマキベリーも期待薄です。
また、優れた解毒作用や抗酸化作用が期待できると言われるブロッコリースプラウトですが、水溶性のため茹でるのはおすすめできなかったり、高い抗菌力を持つマヌカハニーは乳酸菌にもダメージを与える可能性があり、ヨーグルトと一緒に摂らない方がいいなどもあります。
とはいえ、食べ物の知識や情報が広がるのは良い面もたくさん! ということで、2016年注目された食品の中で私がいろんな意味で良いと思ったものとその理由を挙げてみます。
1位 ケール、ビーツ、パクチー
「ファイトケミカル」が豊富なことで注目されたケールは、普通のスーパーやコンビニでも見かけるようになりました(こういうふうに身近に定着するのが本物かも)。
私はケールを食べると不思議に体温が上がるのを実感します。また、ビーツはお通じの改善にテキメンだったためランクイン。旬ではない季節に無理して缶詰のビーツを食べようとは思いませんが、久しぶりに単品で効果を感じられた野菜でした。
そしてパクチーは体内の有害物質をデトックスしてくれる作用があり、マグネシウムなどのミネラルやビタミンが豊富で肌にも◎。消化機能も高まるので、パクチー好きの私にはブームがうれしかったです。
2位 熟成魚
熟成させた魚を出すお寿司屋さんや和食屋さんが増え、話題になりました。お肉同様、魚も熟成させるとおいしいと知ったのは、ここ数年のこと。
魚というと腐りやすいイメージがあって、買ってきたその日に食べなきゃとか、新鮮なものほど最高! みたいに思っていたのですが、その考えが一変しました。
家庭でも生の魚であれば塩をふってチルドで保存するだけで、熟成させることができるんです(冷凍した魚や養殖魚は熟成しませんので要注意)。塩をして寝かせたほうがほどよく水分やくさみが抜けるので、ただの塩焼きも味の濃い上品な味に。
生のイカやタコなども塩をふっておくと翌日はねっとりと濃厚な味わいになっておいしくいただけますし、熟成させることで日持ちするので、冷凍しなくても3~4日は楽しめますよ。
3位 マカダミアナッツオイル
「体にいい油」が注目されるようになって久しいですが、オリーブオイルやココナッツオイルはもちろん、アボカドオイル、食用のアルガンオイルなどもスーパーで見かけるようになりました。
なかでも使い勝手がいいと思うのがマカダミアナッツオイル。アンチエイジングや動脈硬化予防など嬉しい効果がたくさんあるパルミトレイン酸、オレイン酸を豊富に含みます。オレイン酸は肌への浸透力が高いので、西園寺は美容オイルとしてスキンケアに大活躍させていますが、香りや味にあまりクセがないので食用にもうってつけ。
4位 グラスフェッドバター
アメリカでバターコーヒーダイエットがブームになったことで日本でも知られたのが「グラスフェッドバター」。バターはカロリーが高く飽和脂肪酸ということで体に悪いと思う方もいますが、摂りすぎなければ問題ナシ。酸化しにくいため加熱調理に使いやすく、ビタミンA、Dが豊富で、脂肪酸は細胞の原料になるエネルギー源ですので、私はトランス脂肪酸のマーガリンを使うくらいならむしろバターを選びます。
グラスフェッドとは、自然の環境で放牧され、牧草のみで育った飼育牛のことで、その牛乳から作られたものをグラスフェッドバターと呼びます。一般的な飼育牛は生育を早め、太らせるために穀物などの人工飼料を与えられていますが、本来、牛は牧草しか食べません。
グラスフェッドはニュージーランドやオーストラリアなどからの輸入ものがほとんどで、飼育に手間がかかるためびっくりするほど値段が高いですが、飼育にも違いがあることや、健康に育ったものを口にする大切さを考えるきっかけになったのでは? という意味でランクイン。ちなみにバターコーヒーは私は胃もたれする感じがしてなじめなかったですが(笑)。
5位 マッサ
パプリカを塩漬けにし、オリーブオイルを加えてペースト状にした、ポルトガルの代表的な万能調味料です。シンプルな材料しか使っていないのに、肉のソースにしたり魚介類と炒めたりするとコクが出て風味がアップ! パンに塗ったりパスタとからめたりしてもおいしいですし、ハーブを加えても美味。
これなら苦みがないので、ピーマンが苦手なお子さんでも食べられそう。ハチミツや果物を少し加え「甘マッサ」にすると、ジャムやフルーツソース感覚で使えるので料理の幅が広がります。
ちなみにパプリカは抗酸化作用の高いβカロテンやフラボノイドが含まれ、熱によるビタミンCの流出も防いでくれるので、美肌効果も期待できる野菜のひとつです。
どんな食べ物も続かなくちゃ意味がない!
今年は酢しょうが、甘酒なども流行りましたが、ちゃんと発酵させていないお酢を使うのは少し怖いですし、酒粕や砂糖をたっぷり使った甘酒は、美肌や腸活にいいという以前に糖質量も気になるところ。
楽しんでおいしく摂っている分にはよいですが、その効果の一部の側面だけをとらえて、短期間での健康効果や美容効果を期待するのは本末転倒という気がします。
それに、どんな健康食であっても自分の身体や味覚に合わなかったり、続けられなかったりしたら意味がないですよね。食べ物との相性は本当に人それぞれ。よくも悪くも長く食べ続けてこそ「身体の一部になっていくもの」だと、しみじみ思います。
※コメントはいちライターの体験、経験によるものです。
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