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眠る4時間前から禁止! スマホやPC画面が子どもの睡眠に与える影響

眠る4時間前から禁止! スマホやPC画面が子どもの睡眠に与える影響

2016.11.28 | 品川裕香

人間の睡眠リズムは、太陽の光を浴びて分泌される睡眠ホルモン「メラトニン」の量が変化することで起こります

 

要するに、太陽の光を浴びると脳内からは覚醒を促すホルモンが分泌され、夜になって太陽の光を浴びなくなると睡眠を促すメラトニンの分泌量が増える。このメラトニンがさらに分泌されていくことで、深い眠りに入っていきます。

 

メラトニンと睡眠の関係

眠る4時間前から見せない! スマホやPC画面が子どもの睡眠に与える影響

 

睡眠障害とは、このメラトニンの分泌がうまくいかず、規則正しく質のいい眠りが得られなくなることを言います。

 

さて、これまでも、夜部屋のなかで電球などの明るい光を浴びていると、このメラトニンの分泌が抑えられ眠れなくなることが知られてきました。

 

この分野に関する研究はどんどん進んでいますので、みなさんもそういう情報をネットや子育て雑誌で読んだことがあると思います。

 

たとえば、2011年には、青色発光ダイオードの光に眼球内にある細胞が過剰反応し、メラトニンが分泌されなくなって睡眠障害が起こることがわかりました。

 

また2013年には、夜タブレットを2時間つけているだけでメラトニンが分泌されなくなったことが証明され、2014年には、とくに思春期の子どもでは、寝る4時間前に紙の本を読んだ子と電子の本を読んだ子では、電子の本を読んだ子のほうが眠くならなかったこと、また(電子の本を読んで)眠れた子も入眠時間は紙の本を読んだ子より10分遅く、睡眠も浅く、起きたときの疲労も残っていたことがわかりました。

 

じつは、PCやスマホの画面から発せられるのが青色発光ダイオードの光で、太陽の可視光線に含まれる青い光よりも強いことが知られています。

 

つまり「タブレットをつけているだけで」「電子の本を読んだら」眠くならなかったというのは、先行研究を裏づけているわけです。

 

青色発光ダイオードの刺激を減らすには?

青色発光ダイオードの光の刺激を減らすために、ブルーライトをカットするメガネが発売されていますし、オレンジのフィルターを画面に取りつける方法なども知られています。

 

最近では、スマホの画面を暗くするアプリもあります。

 

しかし、それらを使うことで画面が見やすくなり、かえって画面を見る時間が長くなり、結果的に脳が休めないという逆転現象が起きていると科学者たちは警鐘を鳴らしています。

 

睡眠リズムは脳や体の成長に欠かせない

眠る4時間前から見せない! スマホやPC画面が子どもの睡眠に与える影響

 

これの何が問題かというと、人間の脳の神経細胞は睡眠中に構築されることがわかっているからです。

 

たとえば子どもの脳は成長ホルモンと神経伝達物質によって促進されますが、こういったホルモンは深いノンレム睡眠中に分泌されます。

 

睡眠リズムが不規則でこういったホルモンがちゃんと分泌されないと、乳幼児の発育不全が起こり、骨や筋肉の発達が促されず身長も伸びず体重も増えず、情緒が不安定になったり注意力や集中力に課題が出てきたり、はては認知能力に遅れが出たりすることが指摘されています。

 

長じては睡眠障害になったり、肥満になったり、依存になったりするという研究者もいます。

 

結論からいうと、我が子に少しでも自由で豊かな人生を送らせてあげたいと思うのであれば、乳幼児の間に睡眠リズムをしっかり作り、ちゃんと脳を発達させ心身を育成すること。

 

そのためには「寝る4時間前にはスマホやPC、テレビなどの液晶画面を見せない」、これしかないのです。

― おとずれるたびに、いい発見。EPARK ―

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品川裕香

品川裕香

教育ジャ-ナリスト・編集者。文部科学省中央教育審議会委員。元内閣教育再生会議委員。出版社で雑誌・書籍の編集に携わった後、独立。教育・医療・社会問題を異文化理解・予防的観点から取材執筆。著書に『いじめない力、いじめられない力 60の〝脱いじめ〟トレーニング付』(岩崎書店)、「『働く』ために必要なこと: 就労不安定にならないために」(筑摩書房)など多数。

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